現在の施術法

当院において長い間ずっと追いもとめてきたガンの治療法というのは、患者さんの身体に免疫を強く賦活せしめ、その免疫によってガンを撃退させるといった考えにもとづくものでした。ガンは患者さんの身体がつくったものだから、患者さんの身体が始末するのが当然であり、自然だという思いがあったからです。

しかし、患者さんの免疫を強化するといっても、ガンによっては進行スピードがはやいものもあり、また当院にやってこられる人は多くがステージ4の重症、あるいは末期といわれる状態です。つるべ落としのようにずんずんと進行していってしまうケースがほとんどで、免疫賦活によって・・というような正攻法では、おっつかないといった歯がゆいことが多いのです。時間と患者さんへの身体的負荷ばかりかかってしまい、その目的を達する前に患者さんが通いきれなくなってしまうことがしばしばありました。
結局、模索をくり返した結果、そうしたケースでは、身体全体にパワーを送るやり方ではなく、全身免疫のことはあとで対処することにして、直接ガン塊だけに焦点をあてて強いダメージをあたえることに集中する施術に切りかえました。

そのほうが施術としてはシンプルで、術力はより鋭利なものになったようにも感じます。私のほうとしてはいささか集中力を持続させるのがむずかしく、バテちゃいますけど。
それによってガン細胞が逃げ散らばったり、ガン塊が分裂して広がりはしないかと、心配しながらやってきましたが、いまのところそうした事態がおきるより早く、退縮させることができているようです。
しかも、患部に集中してパワーをかけますが、そのパワーは患部のみにとどまらず、患部を通って全身に波及するためでしょうか、このほうがむしろ体質の改善や免疫の再建も早いような気さえしております。

参考Web 1
自己の不要な細胞との戦い ―壊死した細胞が引き起こす全身での炎症応答とエネルギー消費の異常―
     by 東京大学大学院薬学系研究科


これによって、比較的むずかしかった、すい臓ガンなど進行のはやいガンと対峙しても、以前よりはよい結果が得られるようになったかと思います。

  → 肝臓ガン、すい臓ガン、胆(管)ガンを治す


壊死したガン塊は、自家製無料のワクチンに

壊死したあとのガン塊は崩壊してマクロファージなどに貪食されて消滅していきますが、ガン細胞の死骸はガン再発予防にはたいへん有用なワクチンとして作用すると考えています。

そこらあたりを要約してかんたんにいうと、壊死したガンは身体にとっては邪魔者なので、マクロファージはこれを食べてとりのぞこうとします。その結果、それまで敵と認識できなかったガンを、「あ、これ、食べるべきものだったんだ」と認識するようになります。それからは生きたガンをも食べるようになるというわけです。これは想像ですが・・
ガン細胞は生きのびるために白血球にたいして目くらましをして、ガンでないフリをしていていますから、白血球に気づかせてあげることは重要です。 こうして、食べるべきものだったという認識を得たマクロファージは、その認識のもとになった「ガン抗原」を仲間のマクロファージたちに掲示してみせることによって、身体全域でガンを喰い、結果、ガン免疫を作動させることができるようになるわけです。
これがガンワクチンの醸成されるしくみのようです。


参考Web 1
がんの死細胞を食べ、がん免疫を活性化する新マクロファージを発見
     by 独立行政法人 理化学研究所


参考Web 2
死滅がん細胞による腫瘍崩壊症候群…化学療法前の予防重要
     by 独立行政法人 理化学研究所

この参考Web 2に記されている腫瘍崩壊症候群というのは、当院施術を受けてガンを直そうという方にはご心配の必要はないでしょう。それは化学療法によって急速に死滅したガンの大量の崩壊物質が、化学物質とともに腎臓などにつまることによってひき起こされるものだからです。当院施術では、それほど急速にはガンは死なないでしょう。自分の身体で処理できる範囲内でおこなわれるはずですから。



エドガー・アラン・ポオの小説「黒死病」のクライマックスには、主人公が村のひとびとに、黒死病(ペスト)で死んで山積みになっていた遺骸をそれぞれ抱擁させキスさせることによって、病原菌の死骸(=ワクチン)を取りこませ、結果、黒死病を克服するといったくだりがありますが、これが原初的なワクチンの接種法。
同じように、ガンを壊死させればそのワクチンが自分のからだのなかに自然にできてしまうわけですから、たいへん強いわけです。
健康なひとのからだのなかでは意識するまでもなく日常的におきている動作ではありますが・・


抗ガン剤や手術などの場合は

ガンは異なものだから、切除、毒殺、焼灼してしまえばそれでいいといった発想で編み出された治療法では、ガンとともに免疫を弱めこそすれ、上記のような自家製ワクチンはほとんど手に入らないように思われます。したがって、しばしば再発します。ガン幹細胞までしっかりと除去できていないのかもしれませんが。
これはいたし方ないこと。ですので、そういった治療をお受けになった場合は、ガン塊消去後 再発防止施術 をうけてください。
ガンの退行にあわせて、上記再発防止に力点をおいた施術を受けていくことによって、じゅうぶんその効果も得られます。
ただし 放射線治療 をえらんだ方は受けられませんけど・・



ガンの治癒反応について

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