大腸ガン

実例が多いのですこしあげてみます。

実例 1  * * *

世の中の大腸ガンのひとの数そのものが多いからもあるのでしょうが、そうした施術の実情の変化にともなって、当院では最近大腸ガンの人が急速に増えています。いまではガンのなかでいちばん多くなってしまいました。
患者さんのほうでも、ある程度縮小してくると、これはイケるという感じになるからでしょうか、病院で知り合った同じ大腸ガンのひとを誘ってくる方もいるようです。

大腸ガンの場合、ガンが大きくなって今にも内腔がつまってしまいそうなくらいになってから、あわてて施術を受けはじめるひとが多いので、施術がはじまるとわずかに残っていた空隙が開いて、グーッ、ボコボコボコッというような苦しげな音がし大腸のなかを食物が流れはじめるのがわかることがよくあります。
ほんとはそうなる前に受診をスタートしてくれるといいのですが、人というのはせっぱ詰まってお尻に火がつかないと、なかなか決心がつかないもののようです。

そういう、食物の通過する音というのは、一度で終わりというわけではなくて、施術するたびにしばらく出る人は出ます。1回の施術でそうかんたんに穴が大きく開いたままになったりはしないからです。くり返しやっていくうちに、最初は窮屈そうな音だったのが、次第にゆるい音に変わっていき、やがて音がしなくなるというわけです。

下記の実例の方は、すっかり内腔がふさがってしまい、人工肛門をつけてから受診しはじめたひとです。
ご本人は早くガンをなくして人工肛門を外してもらいたいと思っているわけですが、なかなかそこに至るまでは遠い道のりとなることが多いです。



実例 2  * * *

ガン塊が腸をふさいでしまったためやむなく人口肛門をつけている方ですが、2回めの施術のあと、人工でないほうのホンモノの肛門からガン塊の一部らしい小さな肉片とそのあと便も少量ですがつづけて出たとのこと。
ガンにちいさな穴があいて便が通ったのかもしれません。

《 追記 》
しかし、その後は大きなおならがいちど出ただけで、完全開通にはいたっていませんが、この方、その後きっちり週一回で6ヶ月半くらい受けたところで検査を受け、

CA 19-9が、10433 から 115 へ
CEA が、967 から 10.9 へ


いずれも1/100ちかくに減っていたとのご報告を受けました。
施術を受けはじめたのが先の検査の2ヶ月後でしたから、その間もうちょっと上がった状態だったかもしれません。
肝臓に転移したものも、お医者によれば無数にあったわけなのですが、大きめのが三つだけになったそうです。

このくらいのスパンでたっぷり受診できれば、しばしばこのくらいのことにはなります。
とはいえ、まだ基準値には達していませんので、ガンはやはり生きて活動しており、ぶり返しをねらっていると考えなければなりません。

と、ここまで読めば、うまくいったほうなんじゃないかと思われるかもしれませんが、ちょっと失敗してました。
私の失敗ではないのですが、それまでずっとガンの位置を間違えていたことがわかりました。
最初、患者さんご自身から、直腸と S 状結腸のさかいめあたりと言われたので、そのつもりでやっていたのですが、新たに書いてもらったお医者のスケッチによれば、下行結腸とS状結腸のさかいめでした。CT 画像でもそうなってます。これではちょっと離れていて、手がとどかなかったかもしれません。手ごたえの弱いかたで感じにくかったという面もあります。完全開通しないのもあたりまえの手ちがいではありました。
しかしまあ失敗したわりにはお腹全体に効いていたようで、それがマーカー数値急減という結果につながったのでしょう。
気をとりなおして継続加療。

他には治療は受けてません。いっとき抗ガン剤をはじめられましたが、だるいやら気持ち悪いやらでとても不調になってしまうので、すぐにやめてしまいました。
施術中は、いつも気持ちよく寝ていらっしゃいます。ほとんどのかたがそうですが、施術自体はまったく痛くないそうです。

上記検査からさらに半年後、

CA 19-9 が、67
CEA は、 10.2


と、あまり低下していませんが、ひさしぶりに撮ったCTでは、肝臓に残っていた3つの転移ガンは、一部は完全に消え、残りも非常に薄くなってほとんど消えたようであり、大腸の原発巣は半分くらいになったとのこと(お医者さんによれば)です。
半分といわれても何センチというような具体的な数字はもらってないので、ここに書くことはできませんが、7、8センチもあったものが4センチくらいになったのかなという認識です。

《 続・追記 》
残念ながら、その後マーカーは完全な反転悪化を示すようになり、

CEA が、 147
CA 19-9 が、 314
CA 125 が、 168


となりました。
CT画像を見せてもらっても肝臓の転移ガンはほとんど消えており、原発も手ごたえは弱く小さくなってましたので、マーカー反転の理由はわかりませんでした。
それからしばらくして、急激に腹水が出て足がむくんでしまい、歩けなくなったとのことで、緊急に入院なさいました。ご本人からのメールによれば、腎臓がつまってしまっているといった説明を受けたそうです。
あるいは、腹膜あたりに転移したのではないかと推測したりしてますが、それ以来いらっしゃってませんので、詳細はわかりません。
せっかく追いこんだところで、いささか残念な結果になっておりますが、施術再開できるときを待ちたいと思います。



実例 3  * * *

さてもうひとつ。
乳房の腫瘍で当院で受診、その後手術された方からのメール、

「わたしの胸のしこりは良性の繊維腺腫とのことでした。
あの時に卵巣の痛みをお伝えし、見ていただいたのを覚えていらっしゃいますでしょうか。
先生の感触で子宮も卵巣もなにも問題なさそうとのことでした。
術後の検査結果が良性であるのに痛みは続き、昨日婦人科へ行きましたがやはり腫れもなく異常なしとのことでした。
2年近く前にも時々痛むことがあり婦人科へ検診に行きましたがその際も異常なしでした。
今回子宮がん検査し結果は1、2週間後ですが医師には腸の検査を強くすすめられました。
これは大腸がんの可能性があるということになりますよね。
1日中明らかに痛むようになりました。
下血はありません。
本日、予約制の大腸内視鏡検査の病院へ検査前診断の申込みをしました。
病院からの応答待ちです。
悪性結果が出た場合、手術ではなく先生の施術でなおしていただきたい一心でおります。」

このメールをくれた方、ひさしぶりに診てみましたが、やはり大腸ガンのようでした。いや、ようではなくて大腸ガンでした。
1回施術後、大腿骨全体、とくに腰のつけねとヒザが急に痛みだしたので、はっきりそれとわかりました。
わたしの施術には潜在していた 骨転移ガン をあぶりだす作用もあるからです。

検査前のかけこみということで、キャンセル待ちを利用して、毎週2回、3回とつめて受診。
ガンにたいする恐怖心もあったためとおもわれますが、私としても患者さんのからだが若く(40才くらい)、また初期のものとおもわれるのにすでに骨転移しているなど、ガンのスピードがはやいだろうことはわかっていたので、どんどんやれてよかったとおもいます。
当初わたしはめだった手ごたえから横行結腸ガンであろうとおもいましたが、その後手ごたえにしたがって下行結腸、S状結腸、直腸と、左腹部を逆Cの字型に旋回するようにたぐっていくと、最後に直腸にいちばんつよい反応を示すところがあり、そこが原発だったことを知りました。

たたみかけるように施術をくり返していくうち、痛みは急速に消えていきましたが、やがて施術開始後2ヶ月ほどして、うれしいメールをいただくことになりました。

「先生!!!やりました!!!
大腸内視鏡検査の結果、異常なしでしたーーーー!!!バンザイ??!!!
小さめのポリープが2個ほどあるみたいでたいしたもんじゃないとのことです!場所聞いてきましたー!
カメラには出てこないとこまで抑えましたね(≧∇≦*)やったー!!!残りの大腸や骨やリンパは、検査してももう出てこないんでしょうね。先生ありがとうございます?!!!しばらくまだ今まで通り行きますね。完全に撃退します!」

その後半年ほどして、以下のメールもとどきました。

「先生?!
昨日でいったん卒業…ありがとうございました!
半年ほど前に通い始めたときは本当に不安で不安で。。痛みも強いし施術後すぐに骨も痛み出して。手ごたえもあちこちにあってどうなることかと思いました。
でも、キャンセルをたくさん案内してくれたりしてたくさん通うことができてついに検査ではなにもなく!!そのあとは骨がしつこかったけれどとたんに痛みが消えて今では半年前とはまったく違う体調で、先生のおかげで完治まで到達できました( ; ; )
また、なにか不調が出た際にはご連絡させてください。これからは食生活や適度な運動を心がけて先生のお世話になることにならないように…笑 努力します★
なんだか卒業は嬉しいですがこれだけ通い詰めると寂しいような…笑」

軽快にして楽しげなメールなので、そのまま掲載させていただきました。

やはりガンにたいするには、この方のようなすばやい対応こそが大事です。まだ「?マーク」のついているうちに、ご相談ください。



転移のある場合

大腸ガンの転移で多いのは、なんといっても肝臓転移です。
がんの質にもよるのでしょうが、肝臓に転移した部分は急速に発達するような気がします。転移巣のほうが原発巣よりも大きいというような方も多いですから。

40代50代の若い方で、すでに転移のあるひとは、ちょっと多めに受けるようにしてください。
体が若いとガン自体も活気があって、増悪しようとする勢いが強いわけですから、心配です。


実例4

再発&転移のケースでした。60代男性。
手術できないと言われて当院にいらっしゃったひとですが、転移した肝臓のガンや肺のガンが施術によって消えたので、残っていた大腸のガンを手術によって切除してもらいました。
これで、とりあえず目で確認できるガンは存在しなくなったわけで、再発防止のための 全身のメンテナンス施術に移行しました。

病気の経過をかいつまんで記述しますと、初発の大腸ガンは切除し、再発防止のため抗がん剤を2年以上やっていたのですが、再び同じような場所(下行結腸)にできてしまったとのことでした。
当初、その再発した大腸のガンは、まだそれほど大きくありませんでした。しかし、すでに肝臓に5~3センチの転移が数個あり、肺にもまばらに転移していました。
マーカーはどれも高く、とりわけCA 19-9が10000近くに上がってました。

手術はできないとのことで、より強い抗がん剤に切り換えたのですが、ムカムカしたり下痢する上、すっかり食欲もなくなってひどく痩せてしまったため中止。お医者さんには余命を言われたそうです。
で、頼りないけど代わりにつかんでみようかという一本の藁として、当院をお選びになったということだったでしょうか。

当院でも、転移箇所が多く、週一回ではなかなか間に合いそうにないものですから、来られるときは2回来ていただきました。
お仕事を続けながらでしたので、大変だったと思います。こちらもそういった方に合わせて、夜遅くまでやる日ももうけております。

最初は続くかなと思われた通院ですが、施術を始めて2ヶ月後の血液検査では、CA 19-9が、1800にまで減っており、これで患者さんも俄然やる気が湧いてきたようでした。
当院ではよくあることで、率からいって当院ではもっと下がる人もいるわけですが、数値そのものよりも、トレンドとして強い下降線を示してくれれば、最初はそれでよいと考えております。
もっとも、現実にそのように変化した時系列の検査表を見てみないと、たぶん他の人には信じてはいただけないことでしょうが。

ともあれマーカーは順調に下がっていきました。下がり方はだいたい正弦曲線のマイナスバージョンのグラフのようになります。
1年半ほどで、CTの画像上で肺の転移はなくなりましたし、肝臓の転移もとても小さく、ほとんどなくなってしまったかのように、色も薄くなっていました。原発も当初よりずいぶん小さくなっていたようで、3センチくらいとのことでした。
できないと言われていた手術が受けられると聞いて、患者さんは即座にお願いしたそうです。

「やりましたよ、先生。生き返りました!身体中のガンがもうないんですよ、ありがたい!」
手術後はじめての受診の際のお言葉ですが、ほんとに心からうれしそうで、目も輝いてました。
ただ、術前のCTで肝臓の転移ガンはうっすら残っているかのように聞いてましたので、これからはそこに力点をおいて再発防止の施術をつづけていくことになります。

・・・
大腸ガンの方の受診が多くなりました
当院ではダントツといった感じです。それも上記の方のように肝臓に転移したケースが多いように思います。さらには肺にまで飛んでる人も。

施術をすすめていきますと、肝臓や肺の転移は早めに消えていくのですが、原発の大腸ガンが最後まできれいになくなるにはちょっと時間がかかるようです。

転移したものが消えて 原発の大腸がんも縮小しますと、お医者さんの方から「これならできます」と、手術をすすめてくれることも多いようです。
患者さんとしても、早くガンをかかえたままの状態から抜け出したいので、すすめられるとすぐに手術でとってもらうようになります。
私としてもその方が歓迎です。
ガンを体の中に残したまま生活する時間が長くなりますと、いつなんどき思わぬところに転移するかもしれませんし、だいたい寛解が断然早いですから。

食療法としては、肉をできるだけ控えていただくようになりますが、生命にかかわるようなきびしい状況を経験しますと、みなさんしっかり対応できるようです。



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