雑感≫食について

プリオン

プリオンというのをご存知でしょうか?
同じ動物が共食いするとできてしまう、へんなたんぱく質です。狂牛病の原因物質とみられています。
専門家によれば、草食動物の牛に、牛骨粉を食べさせて飼育するという悪魔的な所業を続けた結果、このプリオンが脳みそや骨髄に濃縮累積していき、狂牛病が発生したとのことです。
人間でも脳みそや骨髄まで食べる習慣のある食人種族では、似たような病気が出るそうです。

同種のものを食べなければ、そして脳みそや骨髄を食べなければ、まず今のところ大丈夫なようですが、危うきには近寄らないイズムの私は、これをもっと広げて考え、自分の属している哺乳類を食べるのを、まずやめました。
そして、できるだけ自分の属してる類から遠いものを食べるようにしています。
鳥類もまだ近そうなので食べません。さらにその向こうの爬虫類や両生類、これはもとからスキップしてるわけで、そのさらに向こうの魚類あたりからあっちを食べるようにしてます。
つまり、魚介類ってやつですね。
例外は鶏卵と牛乳だけ。

ほんとは、魚介類よりもっとずっと遠い、植物だけを食べるというのが正解のような気がします。
ただ先年、菜食だけというのを1年間実験的にやりましたが、とくにきわだった手ごたえがなかったので、もとにもどしました。

自分の属する類から遠いものを食べていると、自分の身体ではつくれない有用物質が摂れるというメリットがあります。
とくに、哺乳類の肉にふくまれている物質くらいなら、直接それを食べなくても、どれも自分の身体でもつくれると思います。
でも、植物にしかつくれない物質は、植物から摂らせてもらうしかありません。

もっとも、太陽光だけ摂取してすべてを間に合わせることができ、食べ物を口にする必要がないという人も世の中にはいるようで、そういう人にとっては植物も食べる必要はないのでしょうが・・



グルメ

グルメというと、ハイソな人間の優雅な趣味だと思ってる人が多いようですが、それを自慢する人までいるので笑ってしまいます。
かなりの確信をもって言わせてもらえば、グルメというのは前世で貧乏しておいしいものを食べられなかった人が、今世でたまたまお金を手に入れることができたため、ここぞとばかり前世のうらみを晴らすべく食べ散らかしてる餓鬼の姿でしょう。

しかし、恥じることはありません。みんないちどは通る道です。食べ過ぎて胃をいため、飲みすぎて肝臓をいためて、気の短いひとは消化器のガンになり手早く逝ってしまいますが、そうならなくとも来世ではそのまま胃弱肝弱で生まれてくるため、きっと食の贅粗にはこだわらないバランスのとれた人になっていることでしょう。

当然のことですが、おいしいものを飽食する身体より、病気にならない身体のほうが何段階も上位です。
興味が食から離れて、違う次元にいってしまうと、意地きたなく悪食することもなく、したがって病気にかかる確率はとても低くなります。おいしいものをもとめてムダに時間を費消することもないため、有為な生活も送れますし。
グルメに血走る人より、粗食でのんびりくらしている人のほうがずっと心ゆたかで高雅に見えるのは、そうした理由からでしょう。


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