濾胞性リンパ腫

何年もかけてゆっくりと進行する、あまり悪性度が高くないリンパ腫です。
頸部、胸部、腹部など、身体のあちこちのリンパ節が腫れるほかは痛みもなく、自覚症状にとぼしく、気づかないうちに病状が進んでいる場合が多いそうです。浸潤が骨髄にまで至ってしまえばそうもいってられないでしょうが・・

50才くらいの女性。
腸間膜や下腹部、鼠径部などに多数できていて、大きいのでは3センチくらいのが数個ありました。しかし、まったく自覚症状がなく、毎年受けていた人間ドックで偶然見つかったそうです。はやく見つかってラッキーと言われたそうです。
そんなにたくさんできてるのに、進行のおそいものなので、病院では経過をみましょうとのことで、治療はせず、とりあえず半年後に検査を受けることとしました。ときには自然に消えてしまうものもあるそうなので、そうしたのんびりした対応でもいいらしいです。

その半年の間、患者さんは、当院の施術で消そうと決意して、日々フルタイムではたらいているにもかかわらず、週1~2回施術を受けました。
たいへん熱心にまじめに通ってくださいました。

半年後の検査の結果は、彼女の意志を反映してか、なかなか良好で、3センチくらいだったものが1センチほどになり、それもCT画像上では、ほとんどわからないくらい薄くなっていたそうです。
抗ガン剤などにわずらわされずにすんだこともあって、術力がよくしみこんでたいへん順調に推移したように思います。
当初、お腹全体とと背中の上部全体、鼠径部と、たいへん広範囲にざわざわとひろがっていた手ごたえが、施術をかさねるにつれ急速に鎮まり、範囲も狭まってきました。

不安の大部分が消えて、すっかり意を強くした患者さん、完全に消えるまではがんばりますと、その後も継続受診中です。

腫瘍の悪性度を考えれば、それほど難度の高い病気ではなかったと言えるでしょうが、ともあれご希望どおりに縮小消去して終わりそうでホッとしてます。



脾臓(脾腫)を治す

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