エピソード

施術者が変わってるせいか、患者さんもまたいろいろ変わったエピソードをお持ちの方があつまってくるようです。
不思議な話、スピリチュアルで面白い話、なるほどそういうこともあるのか・・といった話など、思い出せるだけ記しておきます。
聞いたときにすぐメモしていればもっとたくさんクリップしておけたのでしょうが、残念ながら生来の無精につき、そうはできませんでした。とりあえず憶えてるだけ・・

施術によって見えるかわった色彩

毎回施術中ずっと目の前の壁に青や紫、緑、ピンクといった光が見えるという患者さんがいらっしゃいました。
そのあらわれ方というのが面白くて、視界の外側から内側に向かって色が広がってくるのだそうで、視界の中央の大部分がたとえば青に占領されるころ、外側から別の色、ピンクだか紫だかがあらわれてまた内側にむかってひろがってくるというのです。
しかも、その色彩のあたりがダイヤモンドダストが舞ったみたいにキラキラ光ってもいたそうです。
GISTというめずらしい腫瘍の方でしたのでそのせいかと思いきや、おなじGISTの別の方はそんなもの見たこともないとのこと。

「どうしてあんなものが見えるんでしょう」といわれても、原因、理由はまったくわかりません。
治療を受けると同時に、そんなめずらしいものまで見て帰れるなんてずいぶんお得でずるいと思います。わたしもぜひ見てみたいと思うわけですが、だれもみせてはくれません。固いもので頭でもなぐられれば見えるかもしれませんけど・・

長年にわたり頚椎が故障したまま暮らしてきた方

その頚椎を施術したときやはりいろいろな色が、ゆらめくプリズム的に、レインボー色に見えたそうです。
初回とそのほかもういちど。
こういうものが見える方は、あちこちぐあいのわるいところがあっても、なおりがはやいようです

心眼?

乳ガンの再発防止施術を受けていた50代の女性ですが、最近目がぼやけたり、変によけいな光がさしこんだりするというので、目を施術をしたところ、その間私の手で目は覆われていて真っ暗なはずなのに、部屋の中のようすがずっと見えていたとのことでした。
ご自分でもその目はつぶってらしたそうで、どうやっても見えるはずはないのですが。

「えっ、どうしてなの?不思議・・」
とおっしゃってましたが、聞かれてもどうしてなのか私にだってわかるわけもなく、ふたりして首をかしげたものでした。

坊やとパンパンさん

肺ガンの手術後、おかあさんが抗ガン剤の治療を受けるために入院しているとき、5才の息子さんが、
「おかあさん、パンパンさんがここにいたらダメだって言ってたよ」
としきりに言います。
お母さんによれば、彼は神さまのことをパンパンさんと呼んでるそうです。
いつも散歩のとき立ち寄ってお参りする神社で、かしわ手をパンパン打つとあらわれるからだとか。
おかあさんにはもちろん見えないわけですが、その坊やにとっては、神さまというのはしょっちゅう会える、ごく親しい親戚のおじさんのようです。

ともあれ、おかあさんは坊やにせかされるように退院。そしてネットでわたしのページを見つけてお訪ねになったというわけです。
気になったので、おかあさんに連れられてやってきたとき、坊やにパンパンさんはわたしの治療室へも来ちゃだめって言ってないかどうか聞いてみましたが、坊やはそれには答えずゲームに夢中でした
どうやら、わたしのほうはまだパンパンさんにダメ出しをくらってはいないようです。
で、おかあさんはその後も1年ちかく新幹線に乗って、当院で月一度2日間の再発防止&メンテナンス受診。坊やもときどきついてきて、あいかわらず待合室でゲームやってました。

お告げ part2

しかし、神さまのお告げがあったからといって、かならずなおるとはかぎりません。
関西のある方は、わたしの治療室で治療を受けるかどうか迷っていた折、奈良のある有名な神社におまいりすると、突然「東へいけ!」という声が聞こえたそうです。周囲のどこかから聞こえたのか頭のなかで響いたのか、しかとは感覚できなかったそうですが、かなりはっきりした声だったので、思わずふり返ってあたりをきょろきょろ見まわしてしまったとか。
しかし、夕方の境内にはその方ひとりしかいませんでした。

「ああ、これがお告げというものなのか!」
得心した彼は決意して、奥さんともども横浜にひっこしていらっしゃいました。
そこまではよかったのですが、この方、だいたいが浮気性なのか、それともはやくなおしたくてしかたがなかったからか、当院の施術以外にもいろいろな治療やら施術やらをお受けになりました。

そのなかのひとつに「重水素減少水の点滴」というのがありました。
それがどんなものかわたしは知らなかったので、聞いてみると、どうやらそれ自体はガンを溶かすにはよいもののように思えました。しかし、MMSや重曹などとおなじような無機的な液剤ですから、それが効けば効いたで、いかんせん大きなガンをかかえた重症患者にとっては過激な結末をむかえそうなものではあります。
この方の場合もそうでした。2度めだか3度めの点滴がおわったすぐあとのこと、肺ガンだったそのひとの胸にどっと水が出てしまったのです。胸水というやつです。
しかめっ面で胸水が出てしまったという報告をされたときすぐに思ったのは、ガン塊によってふさがっていた上皮がその液によって溶かされ、そこに穴があいたのではないかということでした。

実際そうだったのかどうかはわかりません。ともあれ、わたしは懸命にくい止め&排水作業にかかりました。
が、そういう急激で多量に出ている水には抗しきれるものではありません。
結局、入院して薬剤による 癒着術 + 抗ガン剤 といった道を選ばざるを得ず、当院へは来られなくなってしまいました。
「抗ガン剤がおわったらかならずまたおうかがいします」というメールだけはきましたが、以後何年もお会いしてません。

この重水素減少水という液剤については、腹水、胸水のページ他治療との併用のページ にも少々書いてあります。

施術を見守るご先祖さま

「ガヤガヤうるさかったですねえ、きょうは。5、6人はいらしてたんでしょう?」
80才ほどの女性、いつも施術中にわたし以外に何人もひとがきて自分をとり囲むように見ているとのこと。
その日は、わたしの両側にひとりずついたほか、わたしの向かい側にふたり、あしもとにもひとり、計5人は確認したそうです。

つきそいの娘さんによれば、「もうろくしちゃって幻覚見てるみたいなんですよ。すみません、いつもおかしなことばかり言って」
ということでしたが、わたしは半分真顔で、
「それはあなたのご先祖さまでしょう。なかなかなおらないから応援にきたんですよ、きっと。こないだお墓の改修やったから、そのお礼でしょ、きっと。そんなに大勢で応援してるんだから、がんばってなおさなきゃね」
と、はげましの材料に使ってしまいました。

この方の場合は娘さんが言うように幻覚なのかもしれませんが、実体はなくともそこにいるひとが見えるという方はけっこういるようです。
施術してるわたしの反対側に、片目のお坊さんがいつもいるといわれたこともありますし、いつもにこにこ笑ってるやさしいおじいさんが足もとにいるといわれたこともありました。あるいは人でなくとも、わたしの背後、あるいはわたしのいるところから強い光がさしてきたといわれたこともありました。目をつぶったままだったのにまぶしいくらいの光に照らされているのがわかったとのこと。

オーラ

光といえば、オーラがよく見えるひともいるようで、以前新幹線のなかでそうしたひとから声をかけられたことがありました。以前やっていた出張施術の帰りみちのことでした。(いまはやってませんから念のため)
「すみません、たいへんぶしつけで申し訳ありませんが、ちょっとよろしいですか?」
見ず知らずのひとで、物売りかあるいは宗教みたいなものの勧誘かと、ちょっとウザいとは思いましたが、物腰が丁重で押しつけがましいところの感じられないひとだったので、通路側の席から奥にずれて、いままですわっていた席を示しました。

するとそのひと、いきなり名刺をさし出し、
「お邪魔してたいへん申し訳ありません、わたし、こういうことやってるものです」
見ると「オーラなんたら会」と書いてありました。

「わたし、子どものころからオーラがよく見えまして、それで健康相談とかやってるわけなんですけれども・・」
「・・・」
「さきほど通路を通りかかったら、あなたのオーラがめだって変わったようすでしたので、声をかけさせていただいたわけなんです」
なにかの勧誘だったらまきこまれないようにと用心していたのですが、いささか興味をそそられて、
「どんなふうに変わってます?」
と、つい聞いてしまいました。

聞けば、わたしのオーラは胸、肩のあたりはうすいピンク色でそれはそう変わったことではないが、両の腕と手が紫いろでそれもとても太く、まるでポパイの腕のように肘から手首にかけて太く強いオーラが出ているとのことでした。紫いろも変幻するようで、鮮やかになったりうすくなったり、ところどころ白く強い光がまじったりしていたそうです。

合点がいくところがあり、彼女にたいする用心は不要と思うようになりました。
で、
「失礼ですがどういったお仕事をなさってらっしゃるんですか?」
と聞かれたので、彼女の研究の参考になればと思い、名刺を渡しましたら、
「えっ、やっぱり!それでどんなふうに治療なさるんですか?」
と興奮したようす。
「手あてするだけです」
「えっ、やっぱり!やっぱりそうだったんですね」

彼女もすっかり合点したようでした。
彼女にとってこの一件はなんらかの考察の足しになったかもしれません。
しかし、わたしにとってはその後とくべつな変化をきたすものではありませんでした。
わたしにとって興味あるのはひとの身体をなおすことだけなので、オーラがどっちを向いていようが関心はありません。自分のオーラが何色か知ったところで、ひとの身体がなおせなければ意味ありませんから・・

ヘビ型のご先祖さま

肺と卵巣におそらくはガンと思われるものがあり、通っていらっしゃる方。
”おそらく思われる”というのは、血液検査でマーカーをみる以外お医者にいかないので、そのようにしか言えません。CTなどに代わる検査はロシア製のマシンを使った民間療院2か所で受けてるそうで、〇〇の部位のガン気がうすくなった、などの結果が得られるようです。

この方、ある日わたしの治療室にくる朝、横になっていると、白い細長いものがどこかからふいにとんできてスーッとお腹のなかにはいったそうです。それもひとつではなく二つ。
どんなものが入ったのか興味がわいたので、よく話を聞いてみると、どうやら頭が丸く小さくて長い尾をひいている、めずらしいヘビかあるいは人魂(ひとだま)のようなものだったようです。

「それ、あなたのご先祖さまだか守護霊さまだか、そのテのひとじゃないの?わたしがモタモタへたくそな施術してるから手伝いにきてくれたのかもしれないよ」
などと冗談半分に言ったところ、その方は真顔で、
「えーっ、それはものすごい符合です。そういうこととは結びつけてかんがえませんでした」
さらに興味がわいて符合とはどういう意味なのかくわしくきいてみると、なんとその方のご先祖さまはヘビの家紋をもったお武家だったとのことでした。それも、たんなる一般の武士ではなく、なにかの功績により城までもらっていた、りっぱなご領主さまだったとか。家にはその時代からの家系図も残っているそうです。

そういうことならそのご先祖さま、施術のヒントくらいはくれるかもしれないと思い、
「お腹のどのあたりに入ったの?」と聞くと、その方が指さしたところは、堅くてわたしがいちばん気になっていたところでした。
その日は、ご先祖さま(らしきひと)の示唆にしたがって、お腹のその箇所につよく力点をおいて、一点豪華主義的に施術し、たいへんうまくいきました。ほとんど子宮の後ろにまで、手が入るような感覚があり、堅かったところがやわらかく変化しました。

いつもは肺と子宮、卵巣、それにこれはガンではないのですが乳房に真菌とおもわれるしつこいばい菌がコロニーをつくるようにはびこっており、そこも施術しなければならず、全身施術するのが常でしたが、どうしても散漫にならざるを得ません。
しかし、この日は一点集中でお腹をいっきに改善できたようでした。

以後、全身を網羅するのはやめ、そのやり方でやってます。
もう肺ガンはかなりよくなったと思いますが、お腹と乳房はまだ未完。

ふたごの相方が同居する脾臓

異界のひとと交信できる、チャネラーと呼ばれるひとたちがいるそうですが、そういうひとたちのイベントの世話をしたり、場所を提供したりすることを仕事にしている方。右にくらべると左の肋骨がもちあがっていて、いかにも脾臓が腫れてますといった感じでした。

知り合いのチャネラー、あるいは治療師のなかには人の前世がわかるひともいるそうで、そういうひとの話によれば、彼女は過去3、4回も男性として、それもふたごのうちのひとりとして生まれ、そのつどふたごの相方、こちらは女性だったそうですが、その方とは引き裂かれるように別々に寺にあずけられるといった人生を送ったのだそうです。ふたごを忌み嫌う昔の社会ではよくある話だったかもしれません。
つまり、彼女は男性僧侶、相方は尼僧として、別々に生き修業するといった人生をなんども経験したとのこと。

相方さんのほうは、いつも離ればなれになって生きることを余儀なくされていたのが不満だったようで、こんどはいっしょにくらしたい、それも、まだ経験したことのない子育てをやってみたいとの希望をもって、今回は自分は生誕せず、現在彼女の左のお腹、脾臓のあたりにいるのだとか。そういったものが見えるひとに、そういわれたそうです。
彼女もお腹に自分とは別のものがいることは体感していて、たとえばご本人が言うとおり脾臓が腫れているようなのでそこを施術すると、相方さんはお腹の左側から真ん中、みぞおちあたりに移動したりするようです。また、右のお腹を施術すると、たぶん邪魔にならないように(?)左へ移動したりするのも感じるとのこと。
「あ、いま右へ動きました・・」
などと実況してくれます。

正直いって、相方さんのほうはわたしにはどうでもよくて、脾臓が腫れていると感じる彼女の身体が正常な状態にさえなればそれでいいのです。治療とはそういうものですから。
なので、
「その子いまどこにいる?」
とか聞きながら、お互い邪魔しあわないよう施術しているつもりです。

しかし前述の、人の前世がわかるひとによれば、相方さんはわたしのパワーがお好きなようで、「気持ちいい」とか言ってるらしいので、あまり気を遣う必要はないのかもしれません。

眉間にミニ・テレビが見えるひと

第三の目というのでしょうか、眉間のあたりが開いて、通常の目の前の現実とはちがうビジョンが見えるというひとがいるそうですが、最近になって私の治療室にも通っていらっしゃるのがわかりました。

当初はあちこちに症状があった方です。
頸椎が変形し、首すじ全体がゴリゴリにこり固まっているようでしたが、それは早期に解消。また、当時いちばん気になっていた乳ガンとおぼしきしこりも消え、中等度異形成もなくなって、いまは不妊治療だけを受けています。

もう赤ちゃんを産むには高齢の40代後半ですが、施術を受ければ受けるほど生理時の経血がいい色になってくるので、あきらめることなくもう少しもう少しと続けていらっしゃいます。受けはじめた最初はカスカスのひからびかけた少量のどす黒い血だったのが、いまはもう20代のころのように鮮やかなつやつやの赤、それもたっぷり出るのだそうです。
それじゃあきらめられないのも無理ありません。
30代のころには病院での不妊治療を受けたこともあったそうですが、身体が変調をきたしてやめたそうです。
「やめてよかったですよ。いまがいちばんいい状態になってるかも!」

眉間のビジョンというのが真実の未来をさし示してくれるのかどうか、わたしは知りませんが、この方、施術時に目をつぶっているとよくその眉間のビジョンだけがぽっかりと浮かんで見えるのだそうです。眉間というより少し額の面から離れたところに浮かぶ、小さなテレビのような感じらしいです。
頭がおかしいと思われるのがイヤで、長いこと黙っていたのですが、施術の効きが力強く全身にゆきわたり、どんどんいい状態になってきて、黙っていられなくなったらしく、話してくれました。
ときには人の腕のなかに赤ちゃんが抱かれている形のビジョンも見えたのだとか。
その人というのが自分だと、つい思ってしまうので、よけい施術を受けるのがやめられないのでしょう。

彼女の身体のなかには、一点、いくらパワーを注ぎこんでも充実してくれない箇所があり、ずっと首をかしげながらそこに手をかけていましたが、ここへきてそれがなくなりほんとうに充実してきましたので、ビジョンどおりの結実も目前なのではと、わたしとしてもワクワクしながらやってます。

≪後記 ≫
残念ながらこの方、結局妊娠しませんでした。
何度も妊娠寸前までいきながら着床が落ち着ききらず、半分流産のような形で生理を迎えることがありました。
もう枯渇しそうだった女性力を施術によってよみがえらせ、何度も何度も力のみなぎる状態を見せてくれていましたのに、それによってかえってよけいに消耗しきってしまったのでしょうか。身体はどこかで無理をしていたのかもしれませんね。
せっかく吉と思えるビジョンまで見えていたのに、ほんとうに残念なことでした。


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